WordPresアリシヤとジュピター、彼らと過ごした日々を、コーディネーターの視点から振り返える「考える葦の日々」。日本に降り立ったその日から、お別れの場面まで。いくつかの写真とともに。Instagramのハッシュタグ「#p_air」にて彼らの日常を追うことができます。
夜の便で到着したアリシヤ。この日は9月だというのに秋が深まった夜のように寒かったことを覚えている。到着した直後から買ったばかりのカメラで撮影していたら「まるでリアリティテレビみたい」と言われる。いつでもパパラッチのようにカメラを構えている僕の記録も、この日からスタート。大雨が降りしきる中、羽田から松戸まで車で移動。はじめての日本、と言っていたので車から見える東京の夜景を楽しんでもらいたかったのだけど、大雨で滲んだ闇からは何も見えない。
「本当は左手に都心が見えるんだけど…右手にはディスニーランドが…」と一応景色を伝えるけど、彼女の目にはどう映っているのだろうか。松戸到着はもう日付が変わるギリギリの頃。ロンドンからの長距離フライトのあと。今日はゆっくりおやすみなさい。
ジュピターの到着はアリシヤとはうって変わって10月だというのにまるで真夏のような朝。朝の渋滞で我々の到着が少し遅れてしまって、彼はもうすでに到着ロビーで僕たちを待っていた。ウェルカムボードいらずで一目でジュピターとわかる。なんだかウェルカムというより、特別感なく普通にお迎えに来た感じになってしまった。
空港を出ると燦々と降り注ぐ日差し。カメラを向けるとテンション高くスキップしてキメてくれる。これから起こる日々のワクワクを到着して間もないのに、体いっぱいで表現している。その若さにちょっとびっくりしながらも、松戸に向けて出発。やっとアーティスト二人が揃う。さぁ、ロングステイプログラムのスタートだ。
到着してからは各所への挨拶周りであっという間に毎日が過ぎていく。ウェルカムパーティー続きの一週間。この日も松戸市長との面会の後、PARADISE AIRの担当部署「松戸市文化観光国際課」のみなさまにもご挨拶。松戸は梨が有名ということが市長との会話の中でわかって、梨狩りに興味を示す二人(松戸は二十世紀梨発祥の地なのです)。
だがしかし時すでに遅し。皆さんに伺ったところ松戸の梨の旬は終わっていた…残念がる二人だったが素晴らしいタイミングで課内に梨が!二人とも初めて日本の梨を堪能したのでした。その後、その一部始終を見ていた課長が後日梨を差し入れしてくださった。優しい心遣いにいつも感謝です。